平成21年度の取り組み
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IT教育支援学生ボランティア活動 (S1)
地域連携推進室が学生を主軸として平成14年度から取り組んできたこのボランティア活動は、平成20年度から「多角的社会連携による自己発見教育推進事業」の一環として、さらに発展させようとすることになりました。その結果、情報学部の学生が情報学教育の特性を活かして、浜松市内の公立小・中学校で、児童・生徒のコンピュータ学習をサポートするだけでなく、学生自らが「ボランティア活動を通して学び、成長する」体験学習という意味合いが色濃くなりました。
平成21年度は、4月16日に前期ボランティア活動に参加する学生へのガイダンスを行い、5月から活動を開始しました。また、後期ボランティア活動は、前期から引き続き参加している学生に加え、新たな参加者を募集し、10月から活動を開始しました。平成21年度は、小・中学校7校に延べ31人の学生を派遣し、各学校のIT教育を支援しました。
IT講師補佐ボランティア活動 (S2)
このボランティア活動は昨年度から始まりました。この活動はS1の実績を踏まえて生まれました。この活動は、天竜川・浜名湖地区総合教育センターが主催する幼稚園及び小中学校の教員を対象とした教育工学研修会で、情報学部の学生が講師の補佐をするものです。これは演習形式の研修会で、表計算ソフトやプレゼンテーションソフトの使い方について受講生である教員をサポートする活動です。この活動には12名の学生が参加しましたが、現職の教員に教えるという活動に学生たちは緊張しながら臨み、精神的にも充実した時間を過ごしました。
公開講座『情報学アラカルト講座』の開講 (S3)
情報学部の文工融合教育を保護者の皆様、地域の皆様へ広く体験して頂こうと、テクノフェスタ・情報学部保護者懇談会と同日(11月14日)に公開講座を開講しました。講義内容は情報学部の文工融合教育をミニ体験できるように4つを厳選し、受講者の皆様の興味に応じたひとつを選択していただく『アラカルト』形式の講座としました。
- ・講座1:「人間・社会を活性化する ~ ヒューマンインタフェースの進化」(竹林洋一教授)
- ・講座2:「人とことばとコミュニケーション」(竹内勇剛准教授)
- ・講座3:「技能伝承における「師弟相伝」関係の重要性・・・現代大学教育に欠けているもの」(雨宮正彦教授)
- ・講座4:「情報が「美術」を創る」(高松良幸教授)
当日は早朝に雨が降り、来場者が減るのではないかと心配しましたが、情報学部保護者の方々はもちろんの事、一般の方々にも広くご参加いただき、盛況のうちに幕を閉じました。平成22年度においても、テクノフェスタ・保護者懇談会と同日に開催する予定です。詳細に関しましては、順次、情報学部Webページ、その他広報を通してお伝えします。
中小企業のHP作成支援活動 (S4)
この活動は、地域連携推進室が地域の組織と連携して、学生に実践的な教育の場を提供するとともに、浜松市の中小企業を対象として、ホームページの作成を通して地域貢献をするものです。
この活動は、平成20年度後期から始まり、情報学部・浜松商工会議所・静岡文化芸術大学との連携で、それぞれの特性を活かして中小企業のホームページの作成を支援する事業です。平成20年度は2社のホームページを制作して好評を得ました。平成21年度は、3社のホームページを、情報学部の6名の学生と静岡文化芸術大学の9名の学生が混合で3チームを結成して、ITコーディネーターが企業との間に入り、制作しています。学生たちが活動を開始したのは11月13日で納品が3月19日でした。この期間は学生にとって授業に加えて、就職活動と後期末試験が重なる時期で、活動の時間を調達するのが大変でした。それにもかかわらず、この活動を完遂した学生たちの努力は称賛に値します。完成したホームページは企業からも喜ばれました。
なお、この活動は、「多角的社会連携による自己発見教育推進事業」の一環であり、学生たちにとって地域の事業所でのヒアリング、制作の企画、中間発表、ホームページの制作、成果発表の一連の流れが、現場に密着した実践的な幅広い応用教育を受けつつ、自己発見への場となることを目指しています。また、この活動は、企業にとってヒアリングなどを通してITを活用した経営を考え直す気づきの場となり、有意義な地域貢献になることを目指しています。
本事業は中日新聞、中日経済新聞、浜松商工会議所Webページ等で取り上げられました。
浜松国際ピアノコンクール・ボランティア活動 (S5)
3年に1度の浜松国際ピアノコンクールが平成21年11月に開かれました。このコンクールは若手ピアニストの登竜門として近年世界的な注目を集めるようになりました。このボランティアはコンクールを取材して、インターネットで配信することが主な業務でした。学部生27名と大学院生7名、合計34名がこのボランティアに参加しました。コンクールに関する取材、原稿作成、写真撮影等に携わった者が9名で、コンクールの映像配信に関する業務に携わった者が30名なので、延べ39名がボランティアに参加したことになります。活動実績は、取材活動としては9件の記事があり、映像配信については配信期間中のダウンロード合計回数が約 450 万件と非常に高い数字を記録しました。配信されたコンクールの演奏は微妙な表現を鮮やかに伝えており、極めて音質の高い配信でした。