平成22年度の取り組み
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IT教育支援学生ボランティア活動 (S1)
地域連携推進室が学生を主軸として平成14年度から取り組んできたこのボランティア活動は、平成20年度から「多角的社会連携による自己発見教育推進事業」の一環として、さらに発展させようとすることになりました。その結果、情報学部の学生が情報学教育の特性を活かして、浜松市内の公立小・中学校で、児童・生徒のコンピュータ学習をサポートするだけでなく、学生自らが「ボランティア活動を通して学び、成長する」体験学習という意味合いが色濃くなりました。
平成22年度は、4月22日に前期ボランティア活動に参加する学生へのガイダンスを行い、5月から活動を開始しました。また、後期ボランティア活動は、前期から引き続き参加している学生に加え、新たな参加者を募集し、10月から活動を開始しました。平成22年度は、小・中学校6校に前期も後期も18名の学生を派遣し、各学校のIT教育を支援しました。
IT講師補佐ボランティア活動 (S2)
このボランティア活動は一昨年度から始まりました。この活動はS1の実績を踏まえて生まれました。この活動は、天竜川・浜名湖地区総合教育センターが主催する幼稚園及び小中学校の教員を対象とした教育工学研修会で、情報学部の学生が講師の補佐をするものです。これは演習形式の研修会で、ワープロソフトの他、表計算ソフトやプレゼンテーションソフトの使い方について受講生である教員をサポートする活動です。この活動には12名の学生が参加しましたが、現職の教員に教えるという活動に学生たちは緊張しながら臨み、精神的にも充実した時間を過ごしました。
公開講座『情報学アラカルト講座』の開講 (S3)
情報学部の文工融合教育を学生の保護者の皆様、地域の皆様に広く体験して頂こうと、テクノフェスタ・情報学部保護者懇談会と同日(11月13日)に公開講座を開講しました。講義内容は情報学部の文工融合教育をミニ体験できるように、情報学部の3プログラム制に対応する講演三つを企画し、受講者の皆様の興味に応じたひとつを選択していただく『アラカルト』形式の講座としました。
- ・講座1:「情報の機能について~操作と管理~(南 利明 教授)
- ・講座2:「インターネット、モバイル、クラウド、そしてデジタル化社会へ」(水野忠則 教授)
- ・講座3:「市民ネットワークシステムの展開~公共機関、企業、そして大学とのコミュニケーションの未来~
(湯浦克彦 教授)
昨年度と同様にどの講演も好評でした。どれかひとつを選ぶのではなく、全部聴講できるように工夫すべきではないかというご意見をいただきました。特に、情報学部の保護者からは情報学部の講義の一端をご覧いただいたような感想をいただきました。平成23年度においても、テクノフェスタ・保護者懇談会と同日に開催する予定です。
平成23年度においては次のような講演を予定しています。
- ・講座1:「文明と文化 -大陸から少し離れた島国・日本の特異性ー」(矢野正俊 教授)
- ・講座2:「温故知新の経営学~知識と文化の伝承」(田中宏和 教授)
- ・講座3:「情報通信技術を活用したグリーン化(仮)」(峰野博史 准教授)
詳細に関しましては、順次、情報学部Webページ、その他広報を通してお伝えします。
中小企業のHP作成支援活動 (S4)
この活動は、地域連携推進室が地域の組織と連携して、学生に実践的な教育の場を提供するとともに、浜松市の中小企業を対象として、ホームページの作成を通して地域貢献をするものです。
この活動は、地域連携推進室が学生に実践的な教育の場を提供するとともに、学生が浜松市の中小企業のホームページを制作して地域社会へ社会貢献をするものです。
この活動は、平成20年度後期から始まり、情報学部・浜松商工会議所・静岡文化芸術大学との連携で、学生たちがそれぞれの大学で受けた教育の特性を活かして中小企業のホームページの制作を支援する事業です。学生たちはホームページを制作する前にITコーディネータの講義を聴いて、ホームページを作るために考えるべきことを学びます。平成20年度は2社のホームページを制作して好評を得ました。平成21年度は、3社のホームページを制作し、これも好評でした。しかし、3社のホームページを制作すると関係者が集合するための時間調整が難しかったので、平成22年度は2社のホームページを制作しました。情報学部の6名の学生と静岡文化芸術大学の8名の学生が混合で2チームを結成して、ITコーディネータが企業と学生の間に入り、制作しています。学生たちが活動を開始したのは10月25日で納品が3月25日でした。参加した学生たちは3年生で、この時期は就職活動の時期と重なり、大変多忙な日々を送ったようです。完成したホームページは企業の人たちにとって想像以上のものだったようです。
なお、この活動は、「多角的社会連携による自己発見教育推進事業」の一環であり、学生たちが行う地域の事業所でのヒアリング、制作の企画、中間発表、ホームページの制作、成果発表の一連の流れが、現場に密着した実践的な幅広い応用教育を受けつつ、自己発見への場となることを目指しています。この活動は、企業にとってヒアリングなどを通してITを活用した経営を考え直す気づきの場となり、有意義な地域貢献になっています。また、この活動は、経済産業省関東経済産業局の委託事業として、浜松商工会議所が実施する「関東経済産業局広域関東地域イノベーションパートナーシップ推進事業」の一環として行われました。
本事業は静岡新聞、浜松商工会議所Webページ等で取り上げられました。