平成23年度の取り組み
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IT教育支援ボランティア活動 (V1)
地域連携推進室が学生を主軸として平成14年度から取り組んできたこのボランティア活動は、平成20年度から平成23年度までの期間にわたって行われた静岡大学の「多角的社会連携による自己発見教育推進事業」の取り組みを契機に、さらに深化するようになりました。その結果、情報学部の学生が情報学教育の特性を活かして、浜松市内の公立小中学校で、児童・生徒のコンピュータ学習をサポートするだけでなく、学生自らが「ボランティア活動を通して学び、成長する」体験学習という意味合いも色濃くなりました。
平成23年度は、4月28日に前期ボランティア活動に参加する学生へのガイダンスを行い、6月から活動を開始しました。また、後期ボランティア活動は、前期から引き続き参加している学生に加え、新たな参加者を募集し、10月から活動を開始しました。平成23年度は、小・中学校6校に前後期合わせて19名の学生を派遣し、各学校のIT教育を支援しました。
IT講師補佐ボランティア活動 (V2)
このボランティア活動は平成21年度から始まりました。この活動はV1の実績を踏まえて生まれたものです。この活動は、浜松市教育センターが主催する幼稚園及び小中学校の教職員を対象とした教育工学研修会で、情報学部の学生が講師の補佐をするものです。これは演習形式の研修会で、ワープロソフトの他、表計算ソフトやプレゼンテーションソフトの使い方について受講生である教職員をサポートする活動です。この活動には16名の学生が参加しましたが、現職の教職員の方々に教えるという活動に学生たちは緊張しながら臨み、精神的にも充実した時間を過ごしたようです。
公開講座『情報学アラカルト講座』の開講 (V3)
情報学部の文工融合教育の理念を学生の保護者の皆様、地域の皆様に広く知って頂こうと、11月12日開催のテクノフェスタ・情報学部保護者懇談会にあわせて開講したものです。講義内容は情報学部の文工融合教育をミニ体験できるように、情報学部の3プログラム制に対応する講演3つを企画し、受講者の皆様の興味に応じたひとつを選択していただく『アラカルト』形式の講座としました。
- ・講座1:「文明と文化 -大陸から少し離れた島国・日本の特異性ー」(矢野正俊 教授)
- ・講座2:「温故知新の経営学~知識と文化の伝承」(田中宏和 教授)
- ・講座3:「Green by ICTによる静岡大学スマートキャンパス化」(峰野博史 准教授)
前年度と同様にどの講演も好評でした。ただし、一部「専門的な知識を有していないと話題についていくのが大変」といった声もアンケートに寄せられました。今年度の課題と受け止めて、より分かりやすい言葉を講師の先生方に配慮いただくことを申し伝えていきたいと思っております。今年度(平成24年度)においても、テクノフェスタ・保護者懇談会の日と同日に開催する予定です。より多くの方々の来訪を教職員一同心待ちにいたしております。
ちなみに、平成24年度においては次のような講演を予定しています。
- ・講座1:「情報化時代における教養の崩壊について」(中尾健二 教授)
- ・講座2:「アンケート調査の結果はどの程度信用できるのか?」(山田文康 教授)
- ・講座3:「よりよい学びのための情報学」(小西達裕 教授)
詳細に関しましては、順次、情報学部Webページ、その他広報を通してお伝えします。
浜松商工会議所ホームページ作成連携事業活動 (V4)
この活動は、学生に実践的な教育の場を提供するとともに、地域からの要請を視野に入れた、浜松商工会議所のホームページの一部の作成を通して地域貢献を図ろうとするものです。
平成20年度後期から平成22年度末までは、浜松商工会議所の仲介により、主に市内中小企業のホームページ作成を学生達が担ってきました。平成23年度は、商工会議所のホームページの一部を作成いたしました。具体的には、杉山岳弘准教授(メディア情報学)の研究室と協力し、浜松市に関する産業・文化・歴史・行楽・イベント・生活といった情報を日めくりカレンダーとして掲載するプロジェクトを立ち上げ、「浜松365」と呼ばれるWeb上の日めくりカレンダーを製作しました。浜松市のPRや、企業同士のコミュニケーションの円滑化につながっていくことが期待され、情報収集・データベース作成に当たった学生達にとっても、学問の持つ実践性と社会的責任を深く自覚する機会になったようです。