小暮 悟
研究概要
人対人で行われる様々なコミュニケーションは,電子メールなどの文字媒体で行われることもあれば,電話や対面など音声を媒介として行われることもあります.小暮研では特に音声を用いた人対機械のコミュニーケーション方法の研究や,機械に日本語を理解する能力をどのように持たせるかの研究や,教育現場におけるコンピュータの利活用術の研究を行っています.
意味の比較を容易にする意味表現とそれを利用した対話システムに関する研究
日本語に限らず,言語は,同じ意味を表す複数の表層を持ちます.例えば同じ意味を持つ別の語彙を使ったり,長文の1文で表現するか,複数文で表現するかなど表層の組み合わせは多様です.そういった同じ意味を持つ異なった表層の文を同じ意味だと判定するために適した意味表現を提案しています.また,その意味表現を使った文脈理解が可能な対話システムを研究しています.
プログラミング学習における学習者と教員の支援環境に関する研究
プログラミング講義・演習において,演習中の学習者個人に対する支援や,教室全体の演習進行に関する教員・TAへの支援に関する研究を行っています.これまでに,複数の大学・講義で実際にシステムを活用し,その結果を受けてシステムを改善し続けています.
話す能力の学習にフォーカスした日本語対話訓練システムに関する研究
第二言語を学習するための様々な研究が存在します.特に,読み書きの学習に関する研究や聞く能力を向上する研究は多く存在しますが,対話コミュニケーションとしての話す能力にフォーカスした対話訓練システムは多くありません.対話をロール・プレイするスタイルを適用することで発話される文を仮定し,学習者の入力の誤りを予測し音声認識の辞書に反映させることで学習者の発音誤りにも対応する事を考えています.
教員/研究室の独自ページ
日本語学習者を対象とした独学が可能なディクトグロス学習環境
部分観測マルコフ決定過程(POMDP) の依存関係
実装ビューと概念ビューを同期して表示する学習支援システム