小西 達裕
研究概要
コンピュータは学習の道具として重要な役割を果たすようになりました。インターネットを活用した教材配信システム、仮想現実空間の中で学ぶシステム、学生一人一人の学びを記録するシステムなど様々なものがあります。これらに先端技術を応用すれば、今までにない「わかりやすい・親切な・面白い」学習の場になります。当研究室では人工知能やプログラム解析などの技術を応用した新しい学習・教育支援システムを開発しています。
自分で問題を解いて教えられる問題演習支援システム
現在広く使われている問題演習支援システムでは、正解をあらかじめ与えておき、それを学生の解答と比較して採点しています。しかしこの方法では解答が間違っている場合に、なぜ、どこから、どのように間違っているのかアドバイスできません。本研究で開発したシステムは、人工知能技術を用いて自分で問題を解くことができます。その結果得られた解き方を学生の解き方と比べることで、その学生がつまづいた点を発見し、親切にアドバイスしてくれます。
学生が書いたプログラムを解析してプログラミング教育に役立てる研究
プログラム解析技術を応用して、以下のように学生や先生を支援することができます。(a)学生のプログラムと正解のプログラムを比較して、同じ内容・似た内容の部分を抽出することにより、先生が採点・添削をする手助けをします。(b)プログラムを実行した際の振る舞いをアニメーションでわかりやすく表示してくれます。(c)学生がプログラミングに行き詰まっていそうな時にそれを発見し、先生に伝えるなどの対処をします。
教員/研究室の独自ページ
自分で問題を解いて教えることができる問題演習支援システム IPSS(Intelligent Practice Supporting System)
学生のプログラムと正解プログラムを比較して、同じ内容・似た内容の部分を抽出し、採点・添削を支援するシステム