高口 鉄平
研究概要
経済学・経営戦略の観点から、情報通信分野(IT分野)を中心にサービスや競争、また、政策について研究しています。コンテンツやアプリなどの「情報」、SNSなどの「ネットワーク」は、通常の「モノ」とは大きく異なる特質を持っています。いまやあらゆる分野で活用されている「情報」や「ネットワーク」の経済・ビジネスが、「モノ」の経済・ビジネスとどのように異なるかを考えています。
パーソナルデータの経済的価値
私たちの名前や性別、また、買物や移動の履歴などは、ひろくパーソナルデータと呼ばれます。パーソナルデータが集積されると(これをビッグデータと呼んだりしますが)、マーケティングや個人に特化したサービスなどに役立ちます。そこで、実際にパーソナルデータにどの程度の経済的価値があるのかを分析しています。
パーソナルデータを活用した新たなサービスの分析
近年、さまざまな分野でパーソナルデータを活用した新たなサービスが展開され始めています。インターネットの世界のみならず、「電力+パーソナルデータ」、「車+パーソナルデータ」など、そのような新たなサービスがどれほどインパクトを持っているのか、またサービスが実現するための制度的な課題は何か、などについて分析しています。
情報通信分野の競争状況の評価
多くの場合、「モノ」は、特定の企業が生産したものであり、私たちはその企業の「モノ」を使っていると捉えます(○○社の車に乗る、○○製菓のお菓子を食べる、など)。一方で、「スマートフォンで動画を見る」ためには、「○○と携帯の契約をして、××製の端末を使って、△△のOSで、□□の動画サイトに行って、☆☆がupしている動画を見る」というふうに、たくさんの企業が直接私たちと関わっていて、その競争はフクザツです。そのようなフクザツな競争を分析・評価します。
教員/研究室の独自ページ
教員個人ページ(一般向け)
http://lab.inf.shizuoka.ac.jp/t-koguchi/index.html#
研究室作成ページ(学生向け)
https://debonair-parsnip-b18.notion.site/fcfe78e53d1445849178000ffd6dd12a
私たち自身に関する情報=パーソナルデータの価値とは?
インターネットを通じてどんな新しいサービスが生まれる?
情報通信分野の経済・ビジネスはどのようになっているのか?