2019.12.23『0.05秒の時間差の有無を見分ける脳の部位』宮崎真教授らが論文発表―読売新聞・中日新聞等で紹介
お知らせ詳細
本学情報学部の宮崎真教授は,木村岳裕准教授 (金沢大),門田宏准教授 (高知工科大),河内山隆紀研究員 (ATR) らとの共同研究により,究極に短い時間の知覚に関わる脳の部位を明らかにするために,機能的磁気共鳴画像方 (fMRI) を用いた脳活動計測実験を行いました.その結果,左右の手に呈示された触覚刺激が同時であったか (時間差:0秒),あるいは,それらのあいだに短い時間差 (0.05秒) があったのかを判断しているときに,脳の右半球の「下頭頂小葉」が賦活していることをつきとめました.
微細な時間差の検知は,スポーツ,音楽,ものづくりなどでの精緻な行動を実現するために必要な神経機能の一つといえます.本成果は,たくみ (巧/匠) の技を支える脳の仕組みを解明していくための基盤知見の一つとなることが期待されます.
本研究成果は、英国のNature Publishing Group の刊行するオンライン科学誌 “Scientific Reports” に2019年12月20日 (金) に掲載されました。
<論文URL (無料で閲覧できます)>
https://www.nature.com/articles/s41598-019-54323-7
<本成果は以下の新聞で速報されました>
▶ 読売新聞12月21日 (朝刊) 24面『0.05秒差知覚 脳部位発見 静大「匠の技」生む仕組み解明へ』
(紙面利用許諾申請中)
▶ 中日新聞12月21日32面『0.05秒差を認識 脳の部位解明 静大研究グループ』
https://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019122102000097.html
▶ 山口新聞12月21日17面『ごく短い時間差の有無 判断する脳部位解明』
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/e-yama/articles/4049
👉宮崎真研究室
http://lab.inf.shizuoka.ac.jp/miyazaki-makoto/
__________ プレスリリースの内容