2021.08.19スズキとの共同研究の成果―“まぶしい”ときの脳活動―が中日新聞、静岡新聞等で紹介(宮崎真研究室)
お知らせ詳細
静岡新聞2021年8月17日朝刊25面
中日新聞2021年8月17日10面
<論文URL (無料で閲覧できます)>
https://doi.org/10.11351/jsaeronbun.52.1006
<本成果は以下のメディアで速報されました>
▶静岡新聞2021年8月17日朝刊25面『まぶしいときの脳反応は 静岡大とスズキ 解明』(下記のURLでオンライン記事を無料で閲覧できます)
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/946422.html
▶中日新聞2021年8月17日10面『まぶしさ感知 脳の部位 特定 静岡大とスズ共同研究』
▶日刊工業新聞2021年8月17日7面『まぶしさ感じる脳活動 解明 メーター開発に応用』
▶Yahoo!ニュース <経済> 8月18日配信『スズキが解明したまぶしさを感じる脳の過程。研究成果を何に生かす?』(日刊工業新聞系オンラインメディア・ニュースイッチからの転載)
https://bit.ly/3xTYNyc
<静岡大学プレスリリース>
https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=7422
<本成果の概要と意義・展望>
対向車のハイビームなどの強い光により,「まぶしい」と感じるときがしばしばあります.このようなまぶしさ (グレア, glare) は視認能力の低下や不快感をともない,交通事故の原因ともなります.グレアの対策のため,その工学的評価法が提案されてきましたが,従来手法では光刺激の物理的要因のみが用いられ,「まぶしい」という主観体験を生み出す脳の活動は考慮されてきませんでした.
本研究での脳波計測の結果,グレアに関連する神経応答が右後頭側頭部 (光刺激呈示開始の約100ミリ秒後),左後頭側頭部 (同130-300ミリ秒後),および前頭前部 (同180-190ミリ秒後) で観測されました.
この成果は,生理学的根拠をもってグレアの評価を行うための基盤知見となることが期待されます.これにより,物理的要因だけでは測れない個人差も含めたグレアの対策が可能となり,個人個人のもつ多様な特性に合わせた,より快適で安全な運転環境の創出に繋がっていくことが期待されます.
<著者>
吉岡大貴 (静岡大学創造科学技術大学院)
髙木優衣 (静岡大学情報学部情報科学科2017年度卒業)
宮城拓弥 (静岡大学大学院情報学専攻修士課程2018年度修了)
金長幸希 (静岡大学大学院情報学専攻修士課程2019年度修了)
赤池早紀 (スズキ株式会社)
恩田和征 (スズキ株式会社)
石澤恵 (スズキ株式会社)
堀田英則 (スズキ株式会社)
竹内成生 (上武大学ビジネス情報学部)
宮崎真 (静岡大学学術院情報学領域)
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<宮崎真研究室>
http://lab.inf.shizuoka.ac.jp/miyazaki-makoto/index.html#