2017.12.14総合科学技術研究科2年 山田侑太朗君の論文が「IEEE CE日本支部 若手論文賞」を受賞
お知らせ詳細
※若手奨励賞は、国際会議GCCEで優秀な研究発表を行った日本の若手大学研究者を表彰する賞です。
受賞した発表論文は以下のものです。
Yutaro Yamada, Takato Saito, Satoshi Kawasaki, Daizo Ikeda, Masaji Katagiri, Masafumi Nishimura, Hiroshi Mineno, “Deep Learning-Based Water-Intake Estimation Method Using Second Half of Swallowing Sound,”
International Workshop on Home Medical & Healthcare (RHM) in conjunction with IEEE 6th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE),
(Oct.2017).
<概要>
超高齢社会を迎えた日本では,介護負担の増大が課題であり,介護負担を軽減するために高齢者の健康管理の自動記録に関するサービスやシステムの提案が行われてきた.しかし,高齢者の健康管理に必要な項目の一つである水分摂取量については現在自動化が行われておらず介護者の負担となっていた.これまで,嚥下音を計測し,水分摂取量を推定する手法の研究を進めてきたが,一日分の合計水分摂取量推定では,不特定の被験者に対する水分摂取量推定に適した特徴量を抽出しきれていない課題があった.
本研究では,MFCC (Mel-Frequency Cepstrum Coefficients)や RASTAフィルタによって抽出された変調スペクトル成分といった時間周波数情報をもつ特徴量に着目するだけでなく,咽喉から食道へ食塊が流れる音が含まれると考えられる嚥下音の後半部分を用いることで水分摂取量推定の高精度化を図った.被験者5名での実験結果から,推定誤差を削減できることが示され最高2.76mlの推定誤差で水分摂取量推定できる可能性が示された.
詳細については、以下をご覧下さい。
IEEE Consumer Electronics Society West Japan Joint Chapter
若手論文賞
(http://www.ieee-jp.org/section/kansai/chapter/ces/award.html)