2018.11.07第17回ドコモ・モバイル・サイエンス賞授賞式にて情報科学科 峰野教授が「社会科学部門 奨励賞」を受賞
お知らせ詳細
<受賞業績>
「情報科学による植物との対話に基づく革新的農産物栽培手法創出の研究」
<受賞理由>
最新の工業技術力を農業分野に活用して栽培管理システム等の研究開発を続ける欧米諸国に対し、日本では、超高齢化社会の進展に伴い、卓越した生産技術をもつ農家のリタイアや後継者不足による厳しい状況が続いている。
峰野氏は、無線センサネットワークの応用分野として農業ICTに着目し、人工知能技術を含めた情報科学技術を導入。熟練農家をはじめ、農学、植物生理学等の知見を融合して、暗黙知と呼ばれる匠の技の本質を定量化し、形式知化することを目指している。これにより、新規就農者や高齢者でも容易に植物との対話に基づく栽培を実現できる基盤技術の創出が期待される。また、要素技術の幅広い産業応用も期待され、社会的意義は大きい。
<受賞の言葉>
IoT、AIの応用分野として農業に着目した。無線センサネットワークを駆使して植物に関するさまざまな情報を収集・分析することで、灌水に関する熟練農家ノウハウの定量化・形式知化に成功。社会実装に向けたAI栽培の実験を進めている。新規就農者や高齢者でも容易に植物と対話しながら栽培できる手法を確立したい。
※「ドコモ・モバイル・サイエンス賞」
「先端技術部門」「基礎科学部門」「社会科学部門」の3部門について、若手研究者などを対象に移動通信に関する優れた
研究成果・論文業績がある研究者におくられる賞です。
※「社会科学部門」
広い意味での情報通信に関連した社会科学において、その発展に貢献するとともに独自の調査や経験的データをふまえ、
実証的に分析した業績。またはこれに関連して、社会貢献や社会的課題の解決に寄与 する研究成果で、とくにモバイル・
メディアの活用につながる業績に関する部門。
詳細については、以下をご覧下さい。
ドコモ・モバイル・サイエンス賞
受賞者・授賞式
http://www.mcfund.or.jp/mobilescience/award/no17.html