2020.02.06『自閉スペクトラム症、道具とらえる感覚鈍く』和田真客員教授、宮崎真教授らの研究成果―静岡新聞で紹介
お知らせ詳細
▶ 自閉スペクトラム症、道具とらえる感覚鈍く 静岡大など研究結果 (静岡新聞SBSオンライン)
https://www.at-s.com/news/article/health/shizuoka/733772.html
▶ Yahoo News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200205-00000022-at_s-l22
この研究では、「皮膚ウサギ錯覚」(※) とよばれる現象を用いて、自閉スペクトラム症者の身体知覚特性を調べました。その結果、自閉スペクトラム症者にみられるスポーツの不得手の背景には、道具を身体の一部のように感じられないという脳機能特性があることが示唆されました。この研究を発展させれば、特に道具使用や身体に関わる障害特性に対応した支援手法の選択や開発につなげることが期待されます。
本研究成果は、Nature Publishing Group の刊行するオンライン科学誌 “Scientific Reports” に2020年2月4日 (火)に掲載されました。
<論文URL (無料で閲覧できます)>
Wada et al. (2020) Sci Rep 10: 1665
https://www.nature.com/articles/s41598-020-58536-z
※「皮膚ウサギ錯覚」が自分自身の身体だけではなく、手にしたスティックにも感じられることを2010年に宮崎真教授が発見しました (Miyazaki et al. 2010)。このことは、脳のなかの道具の身体化を表しているものと考えられ、本研究ではこの知見を応用しました。
Miyazaki, Hirashima, Nozaki (2010) J Neurosci 30 (5): 1856-1860
https://www.jneurosci.org/content/30/5/1856
(この論文も無料で閲覧できます)
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👉和田真研究室 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所)
http://www.rehab.go.jp/ri/departj/brainfunc/dds/
情報学部推薦による静岡大学客員教授一覧
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/approach/science.html#science02
(和田真客員教授はリストの一番下、2020年2月現在)
👉宮崎真研究室 (情報学部情報科学科)
http://lab.inf.shizuoka.ac.jp/miyazaki-makoto/