2020.08.26林真光さん (情報学専攻修士1年) が第43回日本神経科学大会でトラベルアウォードを受賞
お知らせ詳細



<発表演題>
エンジンの音と振動によるバイクシミュレータ酔いの低減:その要因の検証
<著者>
林真光 (静大), 板口典弘 (静大), 澤田悠伎 (静大卒), 相合皓介 (静大), 宮城拓弥 (静大院了), 三木将行 (ヤマハ発), 木村哲也 (ヤマハ発), 宮崎真 (静大)
<アブストラクト>
https://confit.atlas.jp/guide/event/neuroscience2020/subject/1P-088/advanced
※本年度は新型コロナウィルスのパンデミックにより大会がオンライン開催となったため,賞状のみが授与されました.
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この研究はヤマハ発動機との共同研究のために宮城拓弥さん (2018年度修了) が開発したVRバイクシステムを用いて行われました.
▶宮城拓弥さん(情報学専攻修士1年)が中日新聞「おはよう」で紹介 (2017.09.12)
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154107
そのシステムを用いた最初の共同研究では,宮城さんと上田誠也さん (2018年度修了) がエンジンの音と振動による速度感の錯覚を明らかにしました (第40回日本神経科学大会でプレスリリース演題に選定).
▶上田誠也さんと宮城拓弥さんが日本神経科学大会で記者会見 (2017.07.21)
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154087
上記の先行研究に続き,澤田悠伎さん (2018年度卒業) が宮城さんやヤマハ発動機の三木将行さん, 木村哲也さんらとともにシミュレータ酔いの低減法の検証のための実験手続きを策定しました.その実験の結果,走行風景と同期したエンジンの音と振動を搭乗者に与えることによりシミュレータ酔いを低減できること発見しました.
林真光さんは,相合皓介さん (修士1年) とともにこの研究を引き継ぎ,更なる実験を行ないました.その結果,上記の酔いの低減効果は,エンジンの音だけ,あるいは振動だけを与えても生じず,エンジンの音と振動の双方を与えることよって可能となることを明らかにしました.その研究報告が,今回トラベルアウォードを受賞しました.
また,上述のシミュレータ酔いに関する一連の実験のデータを板口典弘助教が詳細に解析し,論文としてまとめあげ,投稿,審査,改定,再審査を経て,Scientific Reports 誌に掲載されています.林さんが相合さんともに行った実験はその論文の採択の決め手ともなりました.
▶論文URL(無料で閲覧できます)
https://www.nature.com/articles/s41598-020-64302-y
Sawada, Itaguchi, Hayashi, Aigo, Miyagi, Miki, Kimura & Miyazaki. Sci Rep 10, 7553 (2020)
▶静岡大学によるプレスリリース
https://www.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=6399
▶ヤマハ発動機によるニュースレター
https://news.yamaha-motor.co.jp/2020/019776.html
▶新聞報道に関するお知らせ
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154445
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154454
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154472
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154483
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板口典弘助教:
https://sites.google.com/site/yoshihiroitaguchi
宮崎真研究室:
http://lab.inf.shizuoka.ac.jp/miyazaki-makoto/