2020.11.27情報科学科 峰野研の研究が「Highlighting JAPAN(内閣府広報室発行)」にて紹介
お知らせ詳細
詳細につきましては、下記URLをご覧ください。
Highlighting JAPAN
#150 November 2020 THE JAPANESE AND RICE
“AI Assists Cultivation of Sweet Tomatoes”
https://www.gov-online.go.jp/eng/publicity/book/hlj/html/202011/202011_10_en.html
<研究概要>
与える水を少なくして「水分ストレス」を与えると実は小さくなるが甘いトマトができるストレス栽培では、トマト自身に負荷がかかりすぎるため、水をしぼりすぎると生育が遅れたり極端な場合は枯れてしまうこともある。峰野研究室では、ある程度の年数の経験を積まないと難しい農家の技を、IoTとAI(人工知能)を用いて何とか後世に継承させられないかという研究に取り組んでいます。
ストレス栽培で熟練農家の皆さんが見ている葉のしおれ具合をAIに学習させるために、無線センサネットワークを用いた農業向けIoTシステムを研究開発しました。定点カメラを用いて周期的に撮影されるしおれやすそうな部位の写真や、温度や湿度、明るさといった環境データを収集できるようにし、収集したデータへAIが数字のデータとして取り込めるような工夫を施すことで、ストレス栽培に関係するしおれ具合(茎の太さの変化量に見立てて)を高精度に推定するだけでなく、植物にとって適切な灌水制御を自動化する技術を世界に先駆けて研究開発しました。
峰野研究室では、モバイルコンピューティングや知的IoTシステムによって得られるデータへ、機械学習や深層学習といった人工知能に関わる最新の情報科学研究を用いて、農学や植物生理学、遺伝子発現解析といった分野へ応用し、ある程度の年数の経験を積まないと難しい農家の技をAIに伝承させられないかという研究に取り組んでいます。経験と勘に基づいて習得していた熟練農家のノウハウをAI技術によって伝承しやすくできれば、気象変動による周年生産の不安定性や労働の厳しさによる担い手不足といった諸課題に対する一助になるかもしれません。
静岡大学 情報学部 峰野研究室 知的農業支援システムの概要
https://www.minelab.jp/?page_id=6208
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峰野研究室 静岡大学 学術院 情報学領域
〒432-8011 静岡県浜松市中区城北3-5-1
(兼担)静岡大学 情報学部 情報科学科,大学院 総合科学技術研究科 情報学専攻,
静岡大学 創造科学技術大学院 インフォマティクス部門,
静岡大学 グリーン科学技術研究所 グリーンエネルギー研究部門