西村 崇宏
研究概要
情報通信技術の発展と普及に伴い、障がいのある方や高齢者、子どもを含めたあらゆる人々が情報にアクセスし、活用する時代になりました。西村研究室では、障がいの有無や年齢によらずに使いやすいあるいは使うのことできるインタフェースデザインについて、人間工学や感性工学の側面から研究をしています。他大学の研究室との交流や研究機関、学校現場等との連携を大切にしながら、学際的なアプローチでの課題解決を目指しています。
使いやすいインタフェースデザインを考えるための人間の特性評価
操作しやすく分かりやすい、魅力的なインタフェースのデザインを考えるためには、人がどのように身体を動かしているのか、何を考えながら操作しているのか、何に心を動かされるのかといった人間の諸特性を知ることが大切です。また、これらの諸特性をデザインに反映させるための手法も必要になってきます。本研究室では、実験計画法や人間工学的手法を用いて、インタフェースデザインへの応用を見据えた人の諸特性に関する評価実験を実施しています。
障がいのある方や高齢者にとって使いやすいインタフェースデザイン
情報通信技術の活用はビジネスや学習、日常生活、余暇といったあらゆる活動の可能性を広げてくれるものですが、これらの恩恵を得られる人と、何らかの要因で得られない人との間に生じる情報格差が問題になっています。本研究室では、障がいのある方や高齢者のインタフェースに対するニーズの評価や、それに応じたデザイン手法の検討に取り組んでいます。とくに、外界から多くの情報を受け取る器官である視覚に障がいのある方に向けた研究を進めています。
学校における教育データやICTの効果的な利活用
国が推進する教育DXを実現するための柱の一つとして、教育データの利活用に関心が集まっています。本研究室では、子どもたちの学校生活や学習に関する様々なデジタルデータを効率的に記録し、指導や支援に生かすための方法について、教育学の研究者や学校現場の先生方と一緒に検討を進めています。また、障がいのある子どもたちの教育活動におけるICT活用について、特別支援学校の先生方のご協力を得ながら実践的な研究に取り組んでいます。
教員/研究室の独自ページ
ドラッグの速度波形と運動成分の概念図
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