2020年度以降の最新の情報
行動情報学科
行動情報学科の教育理念
行動情報学科では、現代の情報技術に基づく情報を多様な形で「実践」的に活用する能力を養うことを目指しています。情報技術の急速な進展のなかで、最適な社会環境や公共サービス、新たなビジネスデザインの企画・設計・開発において、幅広い分野でリーダーシップを発揮できる人が求められています。行動情報学科では、情報サービスを創造的に設計する力や、ビッグデータ(大量のデータ)やリッチデータ(複雑で多様なデータ)などを分析するデータサイエンスを活用する能力を身につけ、企業などの組織において経営戦略を策定し、生活に密着した情報サービスを企画・推進・構築することのできる人材を育成します。
カリキュラムの特徴
システム・分析・戦略系科目群では、情報基盤技術や情報システム設計開発などを学び、さらに問題を発見・定義し、解決方法の提案・実施、結果の検証を行っていくための方法を学びます。マネジメント系科目群ではビジネスや情報基盤技術の知識に基づく目標の立案や実行計画の策定・推進のための科学を学びます。サービス系科目群では、製造、金融、公共、医療、教育などさまざまな分野での情報サービスの意義、構造と開発方法を学びます。これらの科目で学んだことを卒業研究につなげていきます。行動情報学科の科目では実践を重視しており、少人数クラスでの指導やグループ演習を行う科目を多数用意しています。
最先端の情報サービスを創出する実践的な研究分野
卒業研究では、それまでの講義や演習を通じた知識と経験をベースとして、実践的な研究開発を行うための能力を育てます。情報学部では3年生前期終了時には研究室への配属が行われますので、通常より一足早く卒業研究の準備を始めることが出来ます。
情報技術を実践的に活用し情報サービスを創出する研究は、実際には非常に多様な分野、切り口がありえます。行動情報学科では、情報技術と融合した社会システム・公共サービス・災害対策、ビジネスを支えるマーケティング・マネジメント・FinTech(情報技術による金融革新)、人間の行動を深く分析する心理学・認知科学・学習理論、高度な自動解析や人間の働きを代替しうる人工知能・データマイニングまで幅広い分野の教員が研究指導を行います。まさに文科系と工学系を融合した文工融合的な広がりがあり、最先端の研究テーマ、分野融合的な新しいテーマなど、自分のやりたいことを見つけ、創造することができるでしょう。企業出身の教員が多いことからも、実社会に直結した研究と就職の指導が受けられます。研究を通じて、情報システムの計画・設計の技術や、合意形成、協働作業のためのスキルなど、情報サービス業をはじめとして情報を扱う幅広い業種にて活躍できる能力が身に付きます。
卒業後の進路
行動情報学科所属となる研究室の出身者は、大学院進学に加え、情報サービスの企画・開発者やプロジェクトマネージャーなど情報技術活用の高度専門職への道に進んでいます。また、情報システムを用いる一般企業のさまざまな部門の総合職に就く学生や公務員となる学生も増えています。新学科では新たに多数の教員が加わり、今後さらに多様な進路が見込まれます。