岡沢 亮
研究概要
私たちが日々行っている会話等の相互行為や、日常的に目にし参与するメディア・コミュニケーションが、どのように組織されているのか、またそれによってどのような帰結が生じるのかについて、エスノメソドロジー・会話分析と呼ばれるひとつの社会学的な方法論的立場から研究しています。最近は、マスメディアとソーシャルメディア上で、相互行為参与者が自他を性別、人種、民族、セクシュアリティ等々に基づきカテゴリー化する実践に焦点を当てた分析を行っています。
1. カテゴリー化・ユーモア・道徳的秩序
エスニック・ジョークに典型的なように、人々をカテゴリー化する実践は、ユーモアを生み出すこともあれば、差別等の道徳的問題を引き起こすこともあります。このようなカテゴリー化・ユーモア・道徳的秩序の相互構成的な関係が、どのように相互行為の中で立ち現れ展開されていくのかについて、ドラマ・映画・小説等のフィクション作品やソーシャルメディア上のコミュニケーションを取り上げ検討しています。
2. 法的コミュニケーションと日常的推論
法廷の相互行為や判決を下す実践は、法律家が有する専門性によって成立している一方で、そこでは法の素人が日常的に用いているような常識や推論もまた使われます。こうした専門的実践が常識的知識や推論を基盤として達成されるあり方について、研究してきました。関連して最近では、法的コミュニケーションがメディア上で表象される仕方についても検討しています。
教員/研究室の独自ページ
https://researchmap.jp/ryookazawa
https://orcid.org/0000-0003-4550-5646
研究テーマ1の成果
研究テーマ2の成果