2021.01.21内山 仁さん(総合科学技術研究科2年)が情報処理学会 CDS研究会で学生奨励賞受賞
お知らせ詳細
受賞した研究発表は以下のものです。
“LPWAへ暗号技術を適用したセキュア農業IoTシステムの提案と性能評価”
内山仁, 原田貴史, 田村桜子, 永井彰, 峰野博史
https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/index.php?active_action=repository_view_main_item_detail&page_id=13&block_id=8&item_id=208190&item_no=1
<概要>
近年、Internet of things(IoT)技術と人工知能技術の急激な発展に伴い、データ収集と収集データに基づいたアクチュエーションを行うIoTシステムの開発が取り組まれている。特に、農業分野においては、農業従事者の高齢化に伴う作業負担の増加に対し、気温や湿度などの環境データに基づいた作物への灌水制御など、農作業効率化の研究が行われている。しかし、農業IoT実用化にはハードウェアやネットワークなど、様々な分野の課題が存在する。本研究では、農業IoTの課題の一部であるネットワークの配線コスト及びセキュリティの課題解決のためLPWAの一種であるZETAとLPWA環境下で動作可能な公開鍵ベースの暗号プロトコルを用いた農業IoTシステムを提案と実環境における性能検証を実施した。毎分の灌水制御を想定したシステムにおいて、ZETAを用いたリアルタイムな通信の成功率は99%以上であり、実運用に十分な性能であることを示した。
なお受賞については、以下をご覧ください。
情報処理学会 コンシューマ・デバイス&システム(CDS)研究会
学生奨励賞
(https://www.sig-cds.net/cds-conf/award/student_award)
峰野研究室では、ドコモが提供する営農支援プラットフォーム「畑アシスト」に、NTTが研究開発したIoT向け軽量認証認可方式、静岡大学が研究開発したクラウド型AI灌水を搭載することで、高品質な野菜を安心・安全かつ効率的に栽培できるシステムの実証実験を進めています。実際に、LPWA(ZETA)といった通信速度の遅いネットワークを用いて、スマートワールドで利活用される付加価値の高いIoTデータを安心、安全にやりとりできる暗号化通信技術の検証も進み、セキュアなクラウド型AI灌水サービスの実用化に向けて共同研究を進めておりその研究成果の一つとなります。なお、栽培環境としてサンファーム中山(株)や(株)Happy Qualityら地元企業の支援も受けながら研究開発を進めております。
最先端の暗号技術とAI技術を活用した高品質野菜の栽培実験を営農支援プラットフォーム「畑アシスト」にて開始
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_20200212_00.pdf
峰野研究室 知的農業支援システム
https://www.minelab.jp/?page_id=6208