Behavior 行動情報学科

行動情報学とインテリジェンスで
未来を共創する

行動情報学は、人間の行動データを利活用し、社会をより良くしていくための学問分野です。現代社会では、多くの人たちのさまざまな行動が、データとして記録されるようになってきています。こういったデータを正しく収集し有意義に使うためには、ビッグデータ処理という最先端のボトムアップアプローチと、人間研究という古典的なトップダウンアプローチの、両方が必要になります。対立する2つのアプローチを融合するために、行動情報学科では、専門の異なる複数の分野の研究者が協働して教育と研究に臨んでいます。具体例として、人間の行動を変容させる「情報システム」の技術、人間行動をデータ化し価値に変換する「データアナリティクス」の技術、行動情報で実際に組織や社会を変革する「マネジメント」の知識について、学生と教員が一丸となって学び、研究を進めています。行動情報学を修めることで、人間や情報を理解したからこそ実現できる、実際に社会を動かすようなソフトウェアやサービスを実現できる人材になれます。

教育理念

 人工知能(AI)の急速な進化と、クラウド/モバイル/IoT(Internet of Things)/ソーシャルへの移行が本格化し、情報革命は新たな段階に入りました。いま、情報通信技術によって日々蓄積される膨大なデータから新たな社会価値を創造する人材が求められています。
 行動情報学科では、社会で実践的に情報通信技術を活用する教育および、人間の行動を情報システムで扱う教育を行い、次代の情報社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指しています。

カリキュラムの特徴

 行動情報学科では、情報社会における基礎素養としての様々なITスキルをはじめ、人工知能技術やITシステムでイノベーションを起こす開発力や、データを読み解くためのデータ分析力、そして世界に通用するマネジメント力を学びます。
 また、アクティブラーニングやPBL(Project-Based Learning)によって、文系・理系にとらわれない実践的な学びの機会から課題解決の実践力を培っていきます。
 そして卒業研究では、幅広い専門分野を持つ教員が指導を行い、最先端の研究領域や分野融合的な新しいテーマに取り組みます。また、企業勤務経験を有する教員も在籍し、実社会に直結した研究と卒業後の進路に関する指導が受けられます。

講義ピックアップ

データアナリティクスII

データサイエンティストへの第一歩として、実際にデータを集めて、処理して、分析していきます。それまでの2年間で学んだ基礎的なデータ分析の技術を、実際にプロジェクト実習の中で活用します。現実的なプロジェクト課題として、超大規模な購買データ、ノイズの多い生活中のセンサデータ、分析の難しい対話データなどから、実社会での意思決定に使えるような知見を発見します。実習を通して、分析の目標設定や収集データの設計、データの入手や入力、乱雑な生データのクレンジング、どの分析手法をどんな時に使うべきかなどを学び、分析の一連の流れを体験することができます。現代は、膨大なデータに翻弄される、先の見えない「不確実性の時代」だと言われています。これからの社会を生き抜くために必要不可欠な、社会調査、統計、テキストマイニング、機械学習技術などを、実践的に身につけることができます。

ビジネスプランニングII

この授業では、2年生までに学んできたマネジメント系科目の集大成として、マネジメントスキルを応用して自分たちのアイデアをもとにビジネスプランを策定します。優秀なビジネスプランは、学外のビジネスプランコンテストに応募することも。また、チーム対抗で企業経営のシミュレーションゲームに取り組み、実践的に経営判断を学びます。ニーズの探索、アイデア創出、共創、市場調査などと、それらをカタチにする一連のプロセスを学ぶことで、未来のビジネスを構想する力を養うことができます。

知的情報システム開発II

知的情報システム開発IIの授業では、2年生までに学んできた人工知能・機械学習の知識と、情報システム開発のプログラミング技術を融合させ、人工知能システムを作成します。機械学習を使って何を作るかは個々人の自由で、自然言語処理・音声処理・画像処理・データ処理・ゲームシステム・相場予測など、自分たちでテーマを考えてシステムを実装します。実習では、単にプログラミングだけではなく、開発スケジュール管理やドキュメント執筆、ソフトウェアの機能と魅力を伝えるプレゼンテーション方法まで、システム開発者に求められるさまざまなスキルを磨きます。実際に、人工知能システム開発に必要な既存技術の調査、システム設計、プログラミング言語を用いた開発、機械学習の訓練と評価を、一通り体験することができます。

情報学部共通科目

情報学部の全学生の必修科目として、情報モラル、情報学基礎、情報処理基礎を学びます。さらにネイティヴ・スピーカーによる実践的英語、レポートや論文の書き方に役立つ日本語の技法を学び、表現能力を高めます。

データ処理演習

この授業の目的は、新入生がデータの意味をきちんと理解した上で基本的なデータ処理について学び、図表やグラフの作成ならびに検定などの統計処理の⼿法を体験することです。講義と演習を組み合わせることで、受講⽣は数理データサイエンス教育の初歩段階の技能と考え⽅を習得することができます。データを把握する・整理する能力の育成に重点を置きながら、読み取りやすく「魅せ」たり統計的に処理したりする能力も培う点が特徴と言えるでしょう。

情報セキュリティと法制度

情報セキュリティは、コンピュータやネットワークを安心・安全に利用するために不可欠のキーワードです。この授業では、暗号やユーザ認証など情報セキュリティの技術について学ぶとともに、プライバシー保護や知的財産権など法的問題についても講義します。情報学部のすべての学科の学生が、情報セキュリティに関する技術の基礎を身につけ、技術を社会に応用する際の課題についても考察を深めることができる、情報学部の「文工融合」を象徴する科目のひとつと言えるでしょう。

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教員・研究室

卒業後の進路

行動情報学科では、優秀な学業成績を修めた学生および学術研究や課外活動等において顕著な業績・功績を残した学生に対して「行動情報学科学生表彰」を行っております。表彰基準は「情報学部情報学部行動情報学科学生表彰規定」の定めるところによります。

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就職実績・支援体制

 

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