入試全般
大丈夫です。入学前の知識が不十分でも、情報に興味を持ち、入学後に情報について積極的に勉強していく姿勢があれば、授業についていくことができます。
大丈夫です。コンピュータについては、初歩から講義や演習でしっかりと学べるカリキュラムが用意されています。
物理との関係が深いのは事実ですが、特定の科目(物理)の学力が高い必要はありません。得意な科目を選択していただいて結構です。
はい、ぜひ受験してください。情報社会学科の教育・研究の柱は、人文社会科学的な視点から情報社会のあり方を分析・考察・デザインすることです。社会学、経済学、地理学、法学、人類学から文学、歴史学、哲学まで、さまざまな専門領域から情報について学ぶことができます。
います。情報学部では、専門高校からの入学を歓迎しており、総合型選抜(旧AO入試)には専門高校枠が設けられています。ぜひ受験してください。
大学入試だからといって、特別な問題が出るわけではありません。大学入学共通テストや個別試験では、高校教育における基礎学力を問う問題を中心に出題されています。科目のいかんにかかわらず、一つひとつ着実に基礎的な知識・考え方を学び、さらに応用力を身につけていくことが重要だと思います。
総合型選抜(旧AO入試)
「出願資格」欄に示した資格を満たす人なら誰でも出願できます。ぜひ、希望の学科に自己推薦してください。
成績通信簿は面接の参考として用います。この資料によって、普段の活動状況など高校在学中の活動をよりきめ細かに、かつ多面的に評価することが可能となり、受験者の潜在能力を含め、より客観的な評価ができるものと考えております。ただし、あくまでも参考資料ですので、提出しないことによって不利になることはありません。
面接では提出書類等でアピールしている事柄に関する質問を通して、志望動機や熱意に加えて、論理的思考力や理解力、問題発見能力等を備えているかなど、情報科学科で学ぶことへの適性を総合的に評価します。したがって日頃、情報科学への興味や情報社会のさまざまな側面に関心を持ち問題意識を高めるような勉強・準備をして来てください。
そのようなことはありません。『数学』を選択していれば数学の問題のみが出題されます。『数学・情報』では『数学』の問題の一部(配点の約3分の1)が情報の問題に置き換わっています。どちらで受験するかは試験問題を見てから決めることができます。
試験問題自体は専門学科等の生徒を前提として作られていますので、高等学校在学中に高等学校の教科書で学習する範囲の英語の文法や語彙をしっかり身につけておけば心配することはありません。しかし、専門学科等は英語の授業時間が普通高校より少ないので、入学後に英語の授業で若干苦労している専門学科等出身の学生もいるようです。第一次選抜では英語の試験がありますので、これに向けて夏休みは英語を集中的に勉強してください。合格後も英語の勉強を怠らずに、他の受験生のように大学入学共通テストや一般選抜入試の英語を受験するつもりで学習に勤しむとよいでしょう。
特定の資格の有無が合否の条件になることはありません。情報学部が求める学生の関心や適性をはかるためのひとつの要素と考えてください。
心配ありません。基礎学力を問う試験と面接を行い、受験生の基礎学力を判定するとともに、丁寧な書類選考と面接を通じて適性と意欲を見るのですから、合格者は十分な基礎学力と適性を備えていると考えられます。また、合格者のうち、希望者には入学前準備教育を用意していますので、ぜひ利用してください。
原則的に同封は不可です。
面接に自己アピールの材料を持ち込んでいただいて結構です。ただし、面接・口頭試問の時間が例年約25分と限られていますので、ごく手短にできるものにしてください。また、面接での質疑応答の進み方によっては、その時間がないかもしれませんので、まず口頭でしっかりとアピールできるようにしてください。プロジェクタまたは大型モニタ等は使用することはできません。
学校推薦型選抜(旧推薦入試)
総合型選抜(旧AO入試)では学力のみにとらわれず、情報学分野への意欲や適性などを評価して多様な人物を選抜します。これに対して学校推薦型選抜(旧推薦入試)では、高校生活の中で確かな学力と優れた人格を有すると評価された受験生の中から選抜します。
情報科学科、行動情報学科、情報社会学科ともに1校あたり2名以内に限らせていただきます。
個人レポートに先立ち、模擬授業を行います。この模擬授業では、まず、人間の行動やその特性、あるいはさまざまな情報と呼ばれる事柄に関連する高校生向けのミニ講義を行います。次に、ミニ講義の内容をもとにテーマを出しますので、グループでそのテーマについて話し合います。話し合いの後、自分の意見と話し合った内容を踏まえて個人レポートを書きます。
個人レポート(1時間程度)では、グループワーク(45分程度)の議論結果に触れながら、テーマについて自分の考えをまとめて書きます。自分の意見をきちんと持つために、新聞やテレビで情報関連の議論を見聞きして、「自分ならどう考えるか」をトレーニングしておくとよいでしょう。その意見を先生や友達に話してみて、どれくらいわかってもらえるかを確認するのも非常に役立ちます。
また、自分の意見をまとめたり他者の意見を参考にしてメモをとったり、作文(小論文)の練習をしておくと、個人レポートを書く際に役に立つでしょう。試験中はミニ講義で配布される資料に、メモを書くことができます。
メモをとることができますので、筆記用具をお持ちください。用紙はこちらで当日配布します。
- 情報科学科
- 志望動機や熱意に加えて、情報科学科で学ぶのに必要な基礎的学力と論理的思考力や理解力、問題発見能力等を備えているかどうかを見ます。また、人柄やリーダーシップなど人格的な面も評価します。
- 情報社会学科
- 志望動機などに加えて、ミニ講義を素材とした面接を中心に行います。その際、情報社会学科で学ぶのに必要な理解力、洞察力、思考力等を備えているかを見ます。また、リーダーシップなどの面も評価します。
- 情報科学科
- 志望動機や熱意に加えて、必要な基礎的学力と論理的思考力や理解力、問題発見能力等を備えているかどうかを見ます。したがって日頃、情報社会のさまざまな側面に関心を持ち問題意識を高めると共に、数学を中心に基礎学力の向上を図ってください。
- 情報社会学科
- 志望動機や熱意に加えて、情報社会学科で学ぶために必要な理解力、洞察力、思考力等を備えているかどうかを見ます。日頃から新聞、テレビ、インターネット等を通じて、情報化社会のさまざまな側面に関心を持ち、問題意識を高めると同時に、高校の先生や友人などと情報化社会の具体的な問題についてディスカッションや意見交換をするなどして、自分の視野を広げ、考えを深めるような勉強・準備をしてきてください。
一般入試
「情報I」の(情報社会の問題解決、コミュニケーションと情報デザイン、コンピュータとプログラミング、情報通信ネットワークとデータの活用)、「現代の国語」の(情報の扱い方に関する事項)、「数学I」の(データの分析)、「数学A」の(場合の数と確率)、「数学B」の(統計的な推測)を中心に、それらの基礎的な理解や現実的課題に関連したデータ分析に関わる問題を出題します。出題形式は、図表の読み取りや統計的な計算問題、資料(図表とそれにかかわる文章)から分析・解釈できることや、それをもとに自分の考えを構成する問題などから構成されます。
数学Bの教科書を使って自分で勉強することで、基礎的な理解は十分に可能な内容です。自己勉強した上で、学校の先生に質問するのがよいのではないでしょうか。また、大学入学共通テストの出題範囲でもあります。その問題を解いてみるのは非常に有効な勉強方法です。
出題範囲の基本的な勉強に加えて、日頃からいろいろな統計データを含む記事やニュースなどに触れることで、データの読み取りや解釈、自分なりの考えをきちんと整理して書く作文の学習をしておくとよいでしょう。
情報学の中には情報の発信、収集の技術を習得することが含まれます。すなわち、世界中の人々とのコミュニケーションが非常に重要な役割を占めます。したがって、英語を課しています。
後期日程の外国語に関しては大学入学共通テストの配点を高くしています。前期日程に比べて、数学重視ということではありません。
図表や記事等からデータを読み取り分析する問題や、文章を読み要点をまとめたり自分の考えを論述したりする問題が出題されます。
地理歴史、公民、数学、理科などの教科学習を通じて、グラフ・図・表などからデータを読み取る力を身につけましょう。また、国語や外国語の教科学習を通じて、文章を正確に理解する力や自分の考えをきちんと整理して書く力を身につけましょう。日頃から新聞、テレビ、インターネット等を通じて、さまざまなグラフ・図・表に触れておくこともおすすめします。
その他
情報科学科が養成しようとしている人材はソフトウェア重視のコンピュータ専門家です。一方、数理システム工学科が養成しようとしている人材はコンピュータ以外の広いシステムを理論的に扱うエンジニアです。したがって、両学科の教育研究においてコンピュータシステムの捉え方が異なります。その結果として、卒業後の職種も異なります。世の中には、コンピュータを中核としたシステムがたくさん稼働しています。そのようなシステムのひとつとして銀行ATMシステムを取り上げて、両学科の立場がどのように違うかを説明してみましょう。
情報科学科では、ATMシステムを「作り上げるための」教育研究を行います。そもそもATMが存在しなかった時代にATMサービスというものを考え出し実現した人がいたわけです。既存の情報通信技術を組み合わせ、役に立つ新製品や新サービスを考え出して実現できると示すことは、情報科学科が扱う教育研究のひとつの柱です。また、実現できることは示せても現実には「使えない」システムであっては意味がありませんので、社会の発展に追随して「使える」システムであり続けるために、個々の技術もそれぞれ発展していかなければなりません。今や、スマートフォンからネットバンキングが利用できる時代なのですから、日々増加する入出金要求を確実に処理するためのセキュリティを含む通信技術、データベース構築技術、ソフトウェア構成技術などの基礎的な技術を発展させること、そして新技術を開発することも教育研究のひとつの柱となります。また、人にとってより使いやすいシステム、社会にとってより調和したシステムを目指すため、人や社会の特性をよく知るための教育研究も行います。情報科学科の卒業生は、将来こういった職種に就くことになります。
数理システム工学科では、ATMシステムの「解析・設計・評価をするための」教育・研究を行います。その際に道具としてコンピュータを用います。例えば、新しいATMシステムを構築し、全国規模で配置することになったとしましょう。その場合、どこにどのようなデータベースを配置し、そのバックアップをどこに置くか、それらのデータベースを処理するコンピュータの性能はどの程度にするか、ATM端末との間の通信回線をどのように引くか等々、決めなければならないことが数多くあります。ATMが世の中に現れ出した頃、その決定は人が経験則に基づいて行っており、テスト稼働段階で問題が発見されることもしばしばありました。今では、このような複雑なシステムをモデル化し、システムが将来どのように稼働するか、問題は起きないかといったことを、システム構築する「前に」、コンピュータシミュレーションによって解析・評価することができるようになってきました。そして、評価の結果がシステム改良や設計の基礎データとして蓄積されています。このようなモデル化、解析技術が数理システム工学科における教育研究の柱です。数理システム工学科の卒業生は、将来こういった職種に就くことになります。
情報学という学問分野では、これまでの学問分野の枠組みにとらわれず、文科系の研究者と工学系の研究者が協力して「文工連携・融合」を推し進めることが重要であると我々は考えています。3つの学科は、それぞれ計算機科学、情報サービス設計、情報社会デザインという中心テーマを持ちながらも、互いに連携し、高度情報社会をリードする多様な人材を育成する教育を進めています。工学系、文科系、あるいはその両方に興味がある学生も満足できるカリキュラムを提供しています。
いいえ。静岡大学情報学部では文工融合の情報学を目指しています。学部共通科目では、3学科全ての学生が工学系・文科系の情報学の基礎を身につけます。また、複数の学科の学生を受講対象とした科目群を用意しており、学科ごとの専門領域を超えて、総合的な情報学を学ぶことができます。
電子材料や精密加工の講義は情報学部にはないですが、論理回路の基礎、演習、実験は重要な講義であり、その中でコンピュータの中核部分を自分で設計し、組み立て、試験することを行います。
ターゲットとして狙う分野のひとつです。マスメディアを研究対象とする教員がいるので、詳細に学ぶことができます。
情報科学科は工学系学科ですので、修士進学率は約50%以上です。行動情報学科でも進学は進路のひとつとして大きな位置を占めており、約30%が進学します。情報社会学科では進学する人数はあまり多くありませんが、大学院で研究を深める学生がいます。
どこの大学でもそうですが、ここに入ったら○○に行ける、ということはありません。しかし、情報学部は設立以来、毎年ほぼ100%の就職率を誇っています。情報科学科は企業からの人気が高く、コンピュータ関連企業をはじめ、多くの企業からソフトウェアやシステムエンジニアなどの求人(推薦依頼)が来ています。行動情報学科も、情報サービスの企画・開発者やプロジェクトマネージャーなど、ICT活用の高度専門職への道に進んでいます。情報社会学科は、企業社会の情報化の流れに必要とされる能力を身につけていることが評価され、システムエンジニアをはじめ、マスメディア、商社、メーカー、公務員などさまざまな分野に就職しています。
ICTを基盤に急進展した社会の情報化は、情報通信システム業界をはじめ、その他ほとんどの産業に大きな影響を与えています。その発展・充実を担う人材への求人は、今後ますます増えていくことでしょう。
授業ではさまざまなソフトウェアを使います。その際、同じOS(Windows)でも、機種・環境が異なれば、ソフトウェアの設定が異なることがあり、一斉授業に支障が発生することがあります。したがって、同じパソコンを揃えてもらうことになっています。また、共同購入しますので、店頭で買うよりも安くなっています。その他、代替機も用意していますので、故障したときのサポートもあります。なお、共同購入せず、既に所有しているパソコンを入学後も引き続き使用したい場合は、入学後、すぐに連絡してください。ただし、この場合は、故障したときの対応は、各自の責任で行ってもらいます。代替機の貸し出しはしません。
ネットワークおよびそのセキュリティの問題は本学部における教育内容の柱のひとつになっていますので、あなたの関心に適合した学科であると思います。
情報学部では、「高等学校教諭一種免許状(情報)」の教職免許が取得できます。また、情報社会学科では「学芸員」と「社会調査士」も取得できます。これ以外にも、情報処理技術者試験(基本情報技術者、システムアドミニストレータ、ソフトウェア開発技術者など) の受験を奨励しており、毎年多くの学生がこの資格を取得しています。
この課題は情報学部がこれから常に考えながら、教育・研究をしていくことになるものです。学生がこの学部で四年間学んでいったとき、「情報」に対する自分なりの考え方が形作られ、そのことが「情報学」という学問を進めていくことになるでしょう。情報学という学問が確立するまで情報学部の設立を待ってはいられない、それほど緊急であるということが現代社会において「情報」が持つ重要性を表しています。
情報社会学科に合格できるくらいの力があれば、十分授業にはついていけると思います。
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