Message 学部長・専攻長あいさつ

情報学部の理念と展望、
そして使命

情報学部長笹原 恵

静岡大学情報学部は、最先端の研究と創意工夫を凝らした教育実践を通して、情報学分野の発展に寄与する研究・教育機関です。情報学部では、急速に進むデジタル社会と社会課題に対応できる人材を育成するため、さまざまな技術や知識を学ぶことができる多彩な授業を用意しています。データ分析や情報技術、あるいは人間とコンピュータの相互作用のどれに関心を持ったとしても、情報学部では学生の探究心と好奇心を喚起する学びを提供することができます。本ウェブサイトでは、情報学部について、カリキュラムについて、そして情報学部の卓越した取り組みについて紹介しています。本ウェブサイトを通して、私たち情報学部の理念や展望、そして使命についてご理解いただければ幸いです。

静岡大学情報学部は、1995年10月に日本の国立大学で初めて「情報学」を掲げた学部として設置されました。私たちは、自然科学と人文科学、そして社会科学を区別することなく、互いの垣根を越えて知的フロンティアを切り拓くことを目指しています。そのために、「文工融合」という理念を掲げ、情報学部は情報科学科と情報社会学科の2学科体制で出発しました。2016年には行動情報学科を加え、現在、情報学部は情報科学科と情報社会学科、そして行動情報学科の3学科体制へと進化しています。このようにして私たちは、人間の行動と情報社会に対する理解を深めるとともに、情報技術の開発とその応用研究を通して、社会課題と向き合う際に必要となる思考力や実践力、そして応用力を備えた人材育成に取り組んできました。私たちの日常生活に情報通信技術(ICT)が欠かせないものとなっている現在、情報学部の果たすべき役割はますます大きくなっています。例えば、AI技術の登場によって言語翻訳は容易にまた瞬時に行われるようになり、XR技術によって仮想世界はさらにリアルで身近なものになりました。また、企業による膨大なオンラインデータの利活用は新しいビジネスと産業の可能性をもたらしています。一方でフェイクニュースやフェイク画像がもたらす社会的な混乱や、生成系AIがもたらす著作権侵害の問題など新しい社会課題も次々に生起しています。

私たちはこのように日々進化する情報社会の構築のために最先端の情報技術を提供するとともに、他方では、新しい社会的課題の解決と情報社会の改革に正面から取り組み、最先端の研究を展開していきます。静岡大学情報学部の活動にご注目ください。

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