お知らせ

2025.12.12
  • 受賞

大川颯己さん,下口泰輝さん(情報学専攻 / 峰野研究室)が DICOMO2025にて優秀論文賞を受賞

2025年6月25日- 27日に福島県母畑温泉・八幡屋で開催された情報処理学会「マルチメディア,分散,協調モバイル(DICOMO2025)シンポジウム」にて発表された大川 颯己さん・下口 泰輝さん(情報学専攻 / 峰野研究室)の論文が,11月11日に「優秀論文賞」を受賞しました.
本賞はシンポジウム後の厳正な審査を経て決定され,11月に正式発表されました.
今回の受賞は,農業分野におけるAI活用研究の新たな可能性を示した点が高く評価されました.

詳細は情報処理学会DICOMO表彰ページをご覧ください:
https://dicomo.org/commendation/

受賞した研究発表は以下の通りです.

● 優秀論文賞
講演番号:3E-4
発表者 :大川 颯己
共著者 :下口 泰輝, 中根 睦仁 (静岡大), 眞田 慎, 黒田 剛士, 内海 智仁 (ヤマハ発動機), 野村 祐一郎, 峰野 博史 (静岡大)
題目  :農業用生成データ拡張における生成画像の選別指標の評価

【概要】
近年,農業分野では物体検出器の訓練データ確保手法として画像生成AIによるラベル付き画像拡張(生成データ拡張)が注目視され,人手によるラベル作業の負担軽減が期待されている.しかし,生成された画像には有用例とノイズが混在しているため,生成画像を正しく選別する手法が求められている.本研究では,農業データを対象として生成データ拡張のためのラベル付き生成画像の選別指標として,生成画像内の検出対象の生成品質を評価する「品質スコア」,および他画像の検出対象の重複度合いを評価する「新規性スコア」を提案する.両スコアを調和平均した統合指標を検出対象毎に算出し,元画像単位に集約することにより生成画像を評価する.提案手法で選別した生成画像を用いて学習した物体検出器は,先行研究でベストモデルを記録した人の主観による選別と比較し検出精度が向上し,選別時間の1/25の短縮を実現した.

● 優秀論文賞
講演番号:3E-3
発表者 :下口 泰輝
共著者 :大川 颯己, 中根 睦仁 (静岡大), 眞田 慎, 黒田 剛士, 内海 智仁 (ヤマハ発動機), 野村 祐一郎, 峰野 博史 (静岡大)
題目  :ラベル正確性を重視した農業用生成データ拡張手法の評価

【概要】
効率的な生育調査のためには枝の節を対象としたKeypoint検出による成長解析を行うが,検出モデルの高精度化には大量の教師ラベル付きデータが必要である.先行研究では,物体検出用のラベル情報に沿って画像生成を行うControlNetを用いた生成データ拡張手法が提案され,Keypoint検出モデルの性能評価により有効性が示された.しかし,生成された画像のラベルが不正確であるという課題があり,より正確なラベルをもつ生成データ拡張手法が求められている.そこで本研究では,ControlNetの発展形であるMulti-ControlNetを用いて画像を生成し,画像生成時の入出力画像を用いて生成画像を選別することで,ラベル正確性を重視した生成データ拡張手法を提案する.先行研究と同条件で定量評価を実施し,2.5ポイントのKeypoint検出精度向上を確認した.また,実験により明らかとなった新たな課題についても追加実験を実施し検証した.

以下が,優秀論文賞にて贈られました表彰状です.

優秀論文賞(大川)

優秀論文賞(下口)

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