行動情報学科 高橋 晃教授
研究概要
当研究室では「認知心理学」を研究しています。これは人間の情報処理の特性を探求するものです。人間は複雑な情報処理を行うことができますが,その詳細な仕組みは未だにわかっていません。また,時として人間の情報処理は私たち自身の「直感」を裏切っていることもあり,実際に人間を対象とした実験を行なって「人間の情報処理」の本当の姿を詳細に観察することがとても大切です。
再認判断と確信

私達がかつて見たり聞いたりした事象について,その後もう一度出会った際に,「以前見たものだ」とわかるのがこの「再認判断」の機能です。この再認判断と,その判断に対して抱く「自信(confidence)」の対応関係に,我々の直感に反している性質があることがわかっています。しかし,その理由は未解明です。特に,人間が「見たことがない対象」を正しく「見たことがない」と判断するプロセスは,世界的にも未解明の問題です。この人間内部の再認判断の仕組みを解明することが目標です。

モノやコトのユーザビリティ
世の中の「使いにくい」モノやコトを改善する研究です。人間はコンピュータとは異なった性質を持っており,その相互作用を研究することで,「人間にとって使いにくい」という現象の意味を知ることができます。また,これは目に見える「モノ」だけに限らず,ルールや社会的な制度といった「コト」にも当てはまります。人間の情報処理の特性を踏まえた面白いゲームのルール設計や,社会的な制度設計手法を確立することを目標としています。

脳研究

情報処理システムとしての「脳」について探求しています。脳にはニューロンだけではなく,様々な仕組みの情報処理システムが多階層に複合しています。また脳の情報処理は個々の脳に閉じたものではありません。むしろ,脳は外界との相互作用において機能します。そうした観点から,機能性高分子から小集団・社会に至るまでの幅広い「脳の情報処理機能」を統合的に理解するための情報学的な基礎理論を打ちたてることを目標にしています。

認知心理学・ユーザビリティ研究室
人間の性質と物事の「使い勝手」の関係を研究する
高橋 晃教授
専門分野
認知心理学、ユーザビリティ、脳科学
主な担当科目
ユーザビリティ論、データ処理演習、心理と行動B、SFの世界
