情報科学科 山本頼弥講師
研究概要
近年,スマートフォンを含むコンピュータを多くの人が持つようになり,AIやXR技術もより身近になってきました.本研究室では,情報技術を活用した学習支援方法およびそれに基づいた学習支援システムに関する研究を行っています.主な研究テーマは以下の2つです.
プログラミング初学者向けデバッグ学習支援に関する研究
プログラミングをする際はバグを発見・修正するデバッグの技能が重要であり,初学者向けのプログラミング演習でも必須の技能です.しかしながら,初学者向けプログラミング演習では文法事項の説明が中心となり,デバッグに関する指導が少ない場合も多いです.そうした中で,プログラムがうまく動かないときにどのようにデバッグをしたらいいかわからず,プログラミングが進まない(止まってしまう)初学者が見受けられます.本研究では,そのような初学者に向け,デバッグ手法自体を学ぶ座学および演習を含む授業パッケージと演習でつまずく学習者に向けた学習支援システムを含む学習支援環境を構築しています.
現在は,デバッグ手法自体の指導だけでなく,デバッグに必要な周辺知識も指導できるように学習支援環境の拡張を試みております.例えば,デバッグをする際に,意図した動作をしているかを判断するには仕様やアルゴリズムを正しく理解している必要があります.また,コーディング規則やリーダブルコードに則った理解しやすいコードを書く方法を学ぶこともバグの見つけやすさ向上に効果的であると考えられます.このようにデバッグをする際に知っているべき,もしくは,知っていたほうが良い知識を検討し,プログラミング初学者が統合的にデバッグ手法を学ぶことができる学習支援環境を目指しています.

学習者の実生活空間に着目した防災学習支援システムに関する研究
災害学習や防災訓練を受けた後,実際に自分の家や学校・職場,地域などにおいて,どのような被害が想定されうるのかやどのように学習したことを適用したらよいのかと感じたことはないでしょうか.そのような状況に対し,本研究では,情報技術を使い,自分の実生活空間(身近な環境)に着目した防災学習ができる学習支援システムの構築をしています.現在,主にVR技術を用いて,実際の建物を再現したモデル上で災害をシミュレーションしながら防災学習ができるシステムを開発しています.
山本頼弥講師
専門分野
教育工学,学習支援システム
主な担当科目
アルゴリズムとデータ構造,情報科学実験C